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インナーシティの孤立とハリケーンカトリーナ

ニューオーリンズ市内に取り残された人びとーーインナーシティで孤立しているひとーーは、圧倒的、黒人を初めとする「貧困層」である。

さて、あなたならどうしますか?
・市長を初め行政機関の長が避難命令を出した。
・公共交通機関はすでに運行中止。
・車を持っていない、または悪天候のなかでも無事に運転できるほど整備された車を持っていない。

市内に残るしかない。

この情況は簡単に推測できる。なのに、州兵の出動は、したがって、ハリケーンが通ったあとではなく、通る前に行われるべきだった。

残骸をよく見てほしい。アメリカなのに、多くが「木造」である。これは、いわゆるshotgun houseやshack、あえて日本語にすれば「掘っ立て小屋」である可能性が非常に高い。

また、別荘地にあるコンドミニアムには保険がかけらているので立て直されるのも早いが、「掘っ立て小屋」にしか住めない、避難する足のない人間がどうやって住宅の保険に入っているだろう。

これは、したがって、巨大な人災である。そしてその被害者は貧困層、都市や南部貧困層に占める黒人の率は高い。

ですから、募金をお願いします。
http://www.redcross.org/

これは、残念なことに予言めいたことになりました。これを執筆し始めたのは、被害の模様が伝えられる前でした。ウィリアム・ジュリウス・ウィルソンや Massey and Denton の著作を読んだことのある方々ならば、十分「予測」できることでした。でもホワイト・ハウスは予測できなかったのです。いや、できても動かなかったのかな。

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2005年09月02日 14:02に投稿されたエントリーのページです。

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